採用応募や面接の準備、心構え|熊本ITエンジニアよしハムコロリの就職転職
こんにちは。熊本でITエンジニアをしている、よしハムコロリと申します。
私はIT系の中小企業(従業員数10~20人)に長年所属しており、専任というわけではないのですが、採用面接の担当を任されることがたまにあります。今回は、就職・転職活動中の方に向けて、面接官として感じていることや、応募・面接で大切だと思うことなどをお伝えしたいと思います。私は50歳近いので、考えが古かったり、細かすぎたりとかもあるかもしれません。また企業の規模によっても大きく異なるかもしれません。ただ、全国の企業の中にもこのような考えの採用担当が一定数いるのではないかと思っていただけたら幸いです。
面接前の書類やメールのやり取りから審査は始まっている
応募の際に、メールや郵送で書類をいただきますが、採用の合否を担う私としては、もうここから応募者の人柄、考え方、今回の応募に掛けている思いを推測します。メールの文面、封筒やその中の書類の体裁にも注意を払った方が良いと考えます。
メール・郵送共通で注意した方が良いポイント
- 会社名、部署名、担当者名などに間違いがないか見直しましょう。長い会社名、部署名などもありますが、名前間違いは採用側としては結構マイナス点大きいです。
メールで注意した方が良いポイント
- 送信者の表示名がペンネーム(例:”ハムっちちゃん”
とか)みたいになっているのは本名とかメールアドレスにしておきましょう。 - 友達へのメッセージではないので、下手でも文面には敬語を使った方が良いです。本やサイトにたくさん参考になる文面があります。
- 問い合わせ、面接日程の調整など、採用担当者に「何をしてほしいのか」が分かりやすい文面に努めましょう。
郵送で注意した方が良いポイント
- 書類を作成するときは、きれいな机で行いましょう。たまにシミのようなものがついたまま送られているのがあります。
- 送付状の有無だけで、結構印象変わります。有るのが普通で、無いと「あ、無いんだ…」とマイナス点になります。
- 細かい点かもしれませんが、履歴書や送付状、封筒の折り目や、写真や封ののり付けなども著しく汚いと気になりますので、丁寧にした方が良いです。
履歴書や職務経歴書から伝わる「想い」
面接にたどり着く為には、大体において書類選考を通過しなければなりません。書類の内容だけで、「お、この人に会って詳しく話を聞いてみたい」と思わせないといけないのです。書類の内容だけで、応募者のある程度の考えは伝わってきます。履歴書や職務経歴書の書き方はたくさんテンプレートがあると思いますので、この記事では採用側が良く見ているポイントを書きたいと思います。
誤植に気を付けましょう
これは履歴書、職務経歴書に限った話ではありませんが、誤植に気を付けましょう。些細なところが1つとかだとあまり気になりませんが、多いと「文書作成とか任せられるかな。見直ししないのかな。」と思ってしまいます。
志望動機には「応募する企業に関すること」を書きましょう
採用側は「なぜ、数ある会社の中で、うちの会社に応募してくれたのだろう」という思いを把握しようとします。しかし、文面にそのような内容が無いと、「あ、色んな会社に出しているのか」と思ってしまいます。月並みな表現でも構わないので、その会社の特色を書いた上で「貴社の○○に惹かれた」などを入れた方が良いと思います。会社のホームページなどを確認して正確な情報を書きましょう。適当に書いた場合は逆にマイナス点が大きくなります。
経歴の詐称はやめましょう。どこかでバレます
応募書類という限られた情報の中で、採用側は応募者の人柄などを審査することになるので、細かくチェックします。経歴の中での期間的な矛盾だったり、謎の空白期間については目ざとく確認します。ブランクがある場合、結局面接で聞かれることになりますので、特記事項などに書いておくと良いかもしれません。たまに、履歴書上の期間と職務経歴書上の期間が一致していない場合がりますので合わせた方が良いです。
学ぶ、勉強するという表現は避けた方が良い
これは企業によって異なると思いますが、会社で仕事をするのは、学校で学んだり勉強することとは違うと思います。まだ、新卒の方が書いているなら仕方なく思いますが、中途の方や新卒以降の未経験の方が書いていると「仕事は勉強じゃないんだよな…」と思ってしまったり、「完全受け身姿勢なのかな」と主体性を不安視してしまいます。表現上の違いかもしれませんが、安易に「学ぶ、勉強する」と使うのは避けた方が良いと思います。もちろん「自己研鑽の為に、プライベートの時間を使って○○の勉強をしています。」とかは全く問題ないと思います。
その他、面接までに押さえておきたいこと
応募する企業のホームページくらいは事前に見よう
面接で「弊社のホームページとかご覧になりましたか?」と聞くと、「いいえ」で返ってくるとちょっと寂しさというか、本当にうちに入りたいのかなと思ってしまいます。印刷まではせずとも、少なくともホームページくらいは見て、企業理念だったり、どういう雰囲気の会社なのかを把握しておきましょう。
面接場所、日程、自家用車で行く場合は駐車場の確認を
面接の前日までに下見をしているのが最も良いと思いますが、意外と駐車場の確認が無かったりします。私は応募者の方に先にお伝えするのですが、企業によっては無い場合もありますので、確認した方が良いです。間違ったところに駐車していると、色んなところに迷惑が掛かりますので気をつけましょう。ご家族の方が送ってくれて待機するケースもあるので、ご家族の方にも正しい駐車場を伝えておきましょう。
面接当日遅れたり、行けないとなったときは必ず連絡!
恩を着せる話ではありませんが、採用担当者は、応募者の為に事前に結構な時間を使って事前に様々な準備をしています。これは私の事情ですが、採用担当を兼務で行っている場合は、メインの作業を止めてやっていることになります。従って、面接に遅れそうなときや行けなくなった場合には、伝えにくいかもしれませんが一本電話を入れるなどの対応をしましょう。私はどちらかというと技術よりもこういうところをものすごく重要視しています。
ポートフォリオや自作のものを提出する場合は、ある程度説明できる準備を
これは実は割と高い割合であるのですが、「自作のサイトがある」ということで拝見することがあるのですが、中身の作りなどを質問してもしどろもどろで全く回答できない方がいらっしゃいます。推測にはなりますが、どこかのテンプレートなどをコピーして作られているからだと思います。自作のものとして提出するのであれば、ある程度中身や苦労したところなどを説明できるようにしておきましょう。逆に、どこかのテンプレートをコピーして作ったのなら、隠さず伝えましょう。こちらの方が誠意ある対応だと思います。
面接ではありのままに
これは会社の方針によって異なると思うのですが、私は、どんなお方であっても、ありのままで臨んでほしいです。もちろん、無口な方も会話のキャッチボールはしてほしいところです。
採用担当は、多くの応募者を面接してきているので、中途半端な嘘、大げさな表現などについてはある程度気付いてしまいます。従って、小手先の表現ではなく、ありのままの自分で受け答えした方が良いと思います。
新卒や未経験の方は、こちらの話をどう受け止めて的確に回答してくれるかとか、素直さや誠実さを重要視しています。たまにこちらからの質問や話などに対して否定的な表現(「いや…」とか)が多い方がいますが、例え否定的に思っていても、まずこちらの話を受け止める姿勢が必要かなと思います。
あと、中途採用の方でたまにいらっしゃるのは、面接の場で、自分の技量・経歴自慢みたいなことを長く話される方がいますが、あまりプラスポイントにはならないので控えた方が良いと思います。
今は企業側からはなかなか伺いにくい(伺えない)点だったりするのですが、入社した後に大問題に発展して、応募側・採用側ともに悲しい結末を迎えることがありますので、以下の点がある場合には伝えておいた方が良いです。伝えたら「不採用」になりそうで言いにくいかもしれませんが、後で発覚したときの方がダメージ大きいです…
- 持病などがあり、通院が必要とか作業上制限がある。
- 住所不定である(彼氏、彼女の家に住んでいる…とか)。
- 自分や近い親族に借金などがあって問題になっている。
- 信仰している宗教上の理由で作業上の制限がある。
私が思う「こんな人に来てほしい」
もちろん技術スキルが高い人が望ましいですが、どちらかと言うと「会社の方針に沿って一緒に頑張っていける人」の方が欲しいと思っています。技術スキルは後からいくらでもついてきます。まずは上司や先輩などの話を素直に聞いて、その通りやることを継続できそうな方を大体求めているんじゃないかなと思います。
転職・就職活動を応援しています
転職活動や就職活動には様々な不安や葛藤があると思います。うまく話せなかったり、書類で落ちてしまったりすると、自分を否定されたように感じることもあるかもしれません。でも、それは相性の問題だったり、たまたま求めていた人材像と少しずれていただけかもしれません。決して「自分に価値がない」という話ではないので、どうか諦めずに挑戦を続けてほしいと思います。
さいごに
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