はじめまして!
熊本でITエンジニアをしているよしハムコロリと申します。
※本記事にはアフィリエイト広告を掲載しています。
当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
私は熊本県内の大学を卒業後、地元熊本のIT企業で働き始めてから、約26年にわたりITエンジニアとして働いてきました。主にSES(システムエンジニアリングサービス)として様々な顧客先に常駐し、プログラマーやプロジェクトリーダーとして多くのプロジェクトに携わってきました。今なお現役で開発に携わっています。
都会や海外での華やかなキャリアはありませんが、地方の熊本で地道に経験を積み重ねてきました。このブログでは、そんな私のリアルな体験や学びをお伝えし、これからITエンジニアを目指す方や現役の方の役に立てればと考えています。
なぜITエンジニアになったのか
私がITの世界に興味を持ったのは、まだITという言葉すら生まれていない頃でした。小学3年生くらいの頃にモノクロのワープロ(ワードプロセッサ。Wordだけの機能をもつパソコンみたいな機械)で学級新聞を作ったのがきっかけだったと思います。大きくなったらタッチタイピング(キーボードを見ずにタイピングすること)を速くできるようになりたいという目標と、ゲームデザイナーになりたいという夢がありました。ファミコンのドラゴンクエストやファイナルファンタジーも流行していた頃です。
私は文系人間で、理数系は大の苦手です。今も変わりません。それでもなんとかITエンジニアをやってきました。理数系に強いことに越したことはありませんが、文系人間でも全く問題無くやってこれます。高校は普通科、大学では政治経済系の学科でしたが、その中でも情報系のゼミに所属し、大学のパソコンをあさってはHTMLでホームページを作ったり、JavaScriptでページに動きを付けたり、CGI掲示板を作ったりしていました。卒業論文はPerlとCでそれぞれ掲示板を作って様々な比較をしたような気がします。卒業論文のデータは1枚のフロッピーディスクに保存していましたが、当時この1枚のフロッピーディスクが私にはとても貴重でした。大学で「C言語入門」というものを受講していましたが、全くちんぷんかんぷんでした。結局、単位こそ落とさなかったものの、分からずじまいでした。このときの教本が、5年以上後で大活躍するとは予想すらしませんでした。
熊本でのキャリアスタート
大学卒業後、地元熊本のIT企業に就職しました。ベンチャー企業でITに関するノウハウは全く無いところでした。そこで私が初めて作ったのは、地方自治体のホームページでした。コンペで落選して陽の目を見ることはありませんでしたが、私が仕事で作成した初めての作品になりました。その後は電話回線の管理や社内ネットワークやサーバの管理を担当しており、プログラムをすることはほとんどありませんでした。その後、先輩からVB(Visual Basic)を教えていただき、お客様からの苦情を管理するアプリケーションを作成したりしました。こちらの企業では商品開発やビジネスマナーの研修などに多く参加させていただき、ITに関する経験よりも、社会人としての基礎を学ばせていただたと思い感謝しています。しかし、将来を考えたときにこのままではいけないと感じ、退職を決意しました。
SESで顧客先に常駐
2社目では、当初研修を受けてから業務に入る予定だったのですが、VBの経験があるということで、研修無しでいきなりSESで顧客先に行くことになりました。インターネットに接続ができず、自前のノートパソコンと言語の参考書を何冊も持参していました。執務室の隅っこの物置きみたいなスペースで業務をしていました。何もかも初めてのことばかりでした。毎朝執務室に入るときに大きな声で挨拶をするくらいのことしかできませんでしたが、後々そのおかげで高評価をいただくことができました。その後、業界でも大手企業に常駐することになり、私のITエンジニアとしての基礎はそこで培われたと言っても過言ではないと思います。そのときウォーターフォール開発がなんたるかを知りもしませんでしたが、ソフトウェア開発の最初から最後までを経験することができたと思います。正直、稼働は非常に過酷でしたが、見積、開発工程、スケジュール、チームでの開発など、得るものは非常に大きかったですし、今の私のベースにあると思います。その後、いろんな顧客先で従事させていただいております。
今でこそリモートワークなどが普及していますが、当時は、地方では都会に比べると最新技術や大規模案件に触れる機会は少なかったかもしれません。実際東京とかでの業務経験をできたら良かったな…と思うことが多いです。とはいえ、自分の身の丈のことしかできませんので、自分ができることを一所懸命に、真面目にやる。それだけでやってきました。
SESの現場で得たもの
SESの仕事は、常に変わる環境や顧客のニーズに柔軟に対応することが求められます。新しい現場に入るたびに、異なる業務内容や技術、文化に適応しなければなりません。でも私は、特に積極的な方ではありませんが、新しい人と出会って、一緒に仕事をするのはそんなに嫌ではないです。自社への帰属意識の方が問題ですね^^;現場の方にいち早く自分のことを覚えていただき、自分の業務の裾野を広げていって、信頼を得て、「○○さんに来てもらって良かった」と言ってもらえるのがとても嬉しいしありがたいです。
私はこれまでに様々な現場で経験をさせていただいたことを通じて、失敗や悩みも多く経験し、今なおありますが、「どうやったらできるか」を基本的に考えるようにして、現場の方と日々頑張っています。
このブログで伝えたいこと
このブログでは、私の経験の限りにはなりますが、ITエンジニアを目指す方や、特に地方で奮闘する現役エンジニアの方に役立てるような情報を提供していけたらと思っています。未経験者がつまずきやすいポイントや、SESの現場のリアルな声、資格取得のこと、技術的なTipsなど幅広く扱う予定です。
さいごに
私も日々闘い続けているエンジニアです。これまでのキャリアで得た「私なりの答え合わせ」などをこのブログで共有していけたらと思います。少しでもお役に立てたら幸いです。お問い合わせフォームなども用意しておりますので、お気軽にご相談などいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。熱が入って少し文章が長くなってしまいました。ご容赦ください。
コメント
はじめまして。ブログを拝見し、とても参考になりました。
私自身、今後SESでの仕事を検討しているのですが、未経験で現場に入ることに不安を感じています。
差し支えなければ、よしハムコロリさんが未経験でSESの現場に入られたとき、どのような心構えで取り組まれたか、また、最初に戸惑ったことや工夫されたことなどがあれば教えていただけませんか?
お忙しいところ恐縮ですが、お時間のある時にご返信いただけたら嬉しいです。
SES見習いさん、コメントありがとうございます。
SESでのお仕事をご検討されているのですね。確かに、未経験で現場に入るのは不安が大きいですね。
私の場合は、少し自社でプログラムの経験がありましたので、全くの未経験というわけではないのですが、
初めての現場はとても緊張しました。
あくまで私がやっていたことなのですが、もし参考になりそうでしたら…
今どきの働き方とかにもマッチしないかもしれません。
私が特に心掛けていたのは、以下の2点です。
・出勤時と退勤時に大きな声で挨拶をする
・他の人よりなるべく早めに出社する
しっかり挨拶をしていると印象が付きます。
あと出勤が早いと、心に余裕ができるのもそうですが、
早目に出勤されている社員さんと仲良くなれる場合があります。
SESに限らずかもしれませんが、お客様にどれだけ気に入っていただけるかが大事だと思います。
ちょっとした面倒事でも意欲的にやってみるとか、
他の人が敬遠することをやってみることによって、少しずつ信頼を得ることにも繋がると思います。
私はYesマンなので、いいように使われた感もありますが、どの現場でも疎まれたことは無いと思います。
結局、SESでの仕事はそんな感じになるのかなと思います。
回答になっていますでしょうか?参考になれば幸いです。
よしハムコロリさん、丁寧なお返事をいただきありがとうございます。
未経験からの現場入りに対して、どのような心構えで臨むべきか、非常に参考になりました。
特に「挨拶」と「早めの出社」といった基本的なことを大切にされていたというお話に、改めて姿勢の重要さを感じました。
当たり前のことを当たり前にやることが大切なのですね。
もし差し支えなければ、もう一つ教えていただきたいことがあります。
要件定義や設計、見積もりといった工程は、書籍などでは取り扱われておらず、未経験者にとっては特にハードルが高いように感じています。
よしハムコロリさんがそういった場面に初めて直面された際、どのように対応されていたのでしょうか?
ご自身の経験を通じて感じたことや、心掛けていたことなどがあれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
お忙しいところ恐れ入りますが、引き続きよろしくお願いいたします。
SES見習いさん
要件定義、設計、見積もり…未経験の場合はどれも良く分かりませんよね。
私が初めて対応したときは、その現場の教育担当だったり、リーダーに聞くくらいしかやっていなかったかもしれません。
あと、大体の現場には既存の設計書などのドキュメントがあると思いますので、
参考になるドキュメントを教えてもらうのも一つかなと思います。
既存の設計書を見ると、そこにまた分からない単語などがバンバン出てくると思いますので、
それを一つ一つ調べておくとずっと役立つと思います。
今はChatGPTとかインターネットの文献が豊富ですので、
一般論としてのソフトウェア開発における要件定義、設計、見積もりなどについて
個別に調べて把握しておくと良いと思います。
最後に私が思ったのは、SES見習いさんの様に、分からないことをそのままにせず、
丁寧な文章で質問し確認することや、教えてもらったことへの感謝と、
得た情報を少しずつ実践するという姿勢こそが最も必要で、
お客様先で作業をするようなSESでは特に必要とされるスキルだと思います。
こうやって私に質問されているSES見習いさんの姿勢は、現場でも間違いなく役立つと思います。私の回答が少しでもお役に立てたら幸いです。
よしハムコロリさん、再度ご丁寧にご回答いただきありがとうございます。
要件定義や設計、見積もりといった工程にどう向き合えばいいか、具体的なアドバイスをいただき、大変参考になりました。
特に「既存の設計書から学ぶ」というお話や、「分からないことを一つずつ調べていく」姿勢の大切さに、改めて気づかされました。
また、質問することや感謝の気持ちを伝える姿勢が大切だとおっしゃっていただき、少し自信を持つことができました。
私自身、現場ではきっと戸惑うことも多いと思いますが、教えていただいたことを心に留め、前向きに取り組んでいきたいと思います。
貴重なお時間を割いて丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございました。
SES見習い より
SES見習いさん
いえいえ、こちらこそものすごく過疎なサイトにお越しいただき、さらにはコメントまでいただきありがとうございました。
私の知る限りのことをお伝えできたらいいなと思って作ったサイトなので、
このようなかたちで目的に沿ったことができてとても嬉しいです。
SES見習いさんのこれからのご活躍をお祈りしています。また、何かございましたら、お気軽にお越しください。